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イタリア、年末年始の外出禁止 欧州コロナ封じ込め苦慮

(更新)
イタリアは原則外出禁止の期間を拡大する(18日、ミラノのショッピング街)=ロイター

【ウィーン=細川倫太郎】欧州各国が新型コロナウイルス感染再拡大への対応を迫られている。イタリア政府は18日、クリスマスや年末年始を原則外出禁止とするなど規制の厳格化を発表した。スイス政府は22日から1カ月間全土で飲食店の営業を原則禁じる。厳しい規制を避けてきたスウェーデンも新たな強化策を発表した。

イタリアは感染リスクに応じて各州を色分けしているが、24日から1月6日までの大半の日で、すべての州を最も規制が厳しい「レッドゾーン」にすると発表した。一部の例外を除き市町村間の移動が禁止になるほか、飲食店の店内営業も禁止となる。

記者会見したコンテ首相は感染拡大を防ぐため「苦渋の決断だった」と述べた上で、飲食店などの緊急支援策も同時に発表した。イタリア政府は当初、12月25、26日と1月1日に市町村を超える移動を原則禁止する予定だった。

世界保健機関(WHO)によると、17日のイタリアの新型コロナ死者は680人と500人を超える日が目立つ。累計感染者数も約190万人と西欧では仏英に次いで3番目に多い。外出禁止の拡大は休暇時期に親族間などの往来が活発化し、感染が広がることを懸念した措置だ。

「感染の広がりがあまりにも深刻になっている」。他国とは一線を画し、厳しい規制を避ける独自対策をとってきたスウェーデン。ロベーン首相は18日、感染者数と死者数の増加に歯止めがかからない事態に懸念を表明し、図書館など公共施設の閉鎖や、飲食店での人数制限を決めた。カール16世グスタフ国王は自国の対応について「失敗した」と話している。

オーストリアは18日、3度目のロックダウン(都市封鎖)を導入すると発表した。12月上旬に規制を緩和したばかりだが、感染再拡大で再強化に追い込まれた。クルツ首相は記者会見で「26日からは人と再び会わないでほしい」と訴えた。夜間の外出規制も終日に戻す。スイス政府は22日から1カ月間全土で飲食店の営業を原則禁じるほか、博物館やレジャー施設も閉鎖する。

英国では18日に報告された感染者数が2万8500人と月初から倍増した。ドイツやスペインなど他の主要国も増加している。

感染が判明したマクロン仏大統領は自主隔離に入った=ロイター

欧州首脳も相次ぎ感染し、自主隔離に入っている。17日に感染が明らかになったマクロン仏大統領は18日、ツイッターに動画を投稿し「疲れ、頭痛、せきがあるが大丈夫だ。ペースは落とすが職務を続ける」などと語った。自主隔離を続けつつ、英国の欧州連合(EU)離脱などの課題に対応する。

マクロン氏は16日夜、与党幹部ら約10人と会食し、不注意だったとの批判も出ている。10~11日のEU首脳会議で同席したアイルランドのマーティン首相や、ベルギーのデクロー首相も検査を受け、一時自主隔離すると表明した。ロイター通信によると、スロバキアのマトビッチ首相の感染も確認された。

各国は冬休み中に人が集まったり、気が緩んだりすることで、感染の「第3波」が到来することを警戒している。夏に早急に規制を緩めて、感染が一気に拡大した苦い経験があるためだ。規制の厳格化や消費不振で、今年のクリスマス商戦は振るわない可能性が高く、経済には大きな打撃となりそうだ。

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