/

クレディS、資産運用事業を再編へ グリーンシル問題で

クレディ・スイスは融資でもグリーンシルに関わっていた=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】スイス金融大手クレディ・スイス・グループは18日、資産運用事業を再編すると発表した。4月1日付で富裕層向けビジネスを担うウェルスマネジメント部門から切り出し、責任者を入れ替える。破綻した英金融会社グリーンシル・キャピタルと提携して運用していたファンドの混乱を受けて体制を見直す。

資産運用部門の責任者には、スイス金融大手UBSグループの幹部だったウルリッヒ・ケルナー氏を招く。2014~19年にUBSアセット・マネジメントの最高経営責任者(CEO)を務め、直近はグループCEOの上級アドバイザーに就いていた。

クレディ・スイスは今月1日、企業間の売掛債権を対象にした「サプライチェーンファイナンス(SCF)」の関連ファンドを凍結し、5日に閉鎖を決めた。グリーンシルが仕立てた証券化商品で運用していたが、資産にかけられていた保険契約の失効で価値が不透明になったためだ。グリーンシルをめぐってはSCF提供先との不明朗な関係も浮上している。

10日には資産運用事業の幹部3人の職務停止も決めた。当該ファンドに関連した幹部に対する報酬の支払いを留保し、外部の専門家も招いて事実関係の調査を進めている。

関連ファンドは全体で100億ドル(約1兆900億円)規模の残高があった。8日から投資家への償還手続きを始め、これまでに31億ドルを返した。今後数カ月かけて残りの償還も目指すが、最終的にどの程度の損失が投資家に生じるかは見通せない。

グリーンシルはファンドを凍結されたことで資金繰りに行き詰まり、8日に英裁判所に会社管理手続きを申請して経営破綻した。クレディ・スイスはSCFファンドでの提携とは別に、同社に融資もしていた。1億4千万ドルの残高のうち破綻後に管財人から5千万ドルの返済を受けたが、9千万ドルが未回収になっており、損失が生じる可能性がある。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン