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ロシア、ウクライナ経由のガス追加入札を見送り

(更新)

【モスクワ=桑本太】ロシアの国営ガス大手、ガスプロムは18日、ウクライナが実施した2021年11月分の天然ガスパイプラインへの追加輸送の入札への参加を見送った。欧州では天然ガスの需給逼迫で電力料金の上昇が続く。ガス供給の拡大に積極的ではないロシアの姿勢に批判が高まりそうだ。

インタファクス通信などが同日伝えた。入札の参加見送りを受け、欧州の天然ガスの指標価格であるオランダTTFは反発し、前日比で一時1割以上上昇した。

ガスプロムはここ数カ月間、ウクライナ経由のパイプライン追加入札に参加していなかった。18日はガス需給が逼迫してから初めての入札となったため、ガスプロムの動向が注目されていた。

プーチン大統領は今月6日に開いたエネルギー関連の会議で、ウクライナを経由したガス供給について「(今年の契約分に比べ)8%以上、上回っている」とし、十分に供給義務を果たしているとした。2021年はウクライナ経由のパイプラインで年間400億立方メートルの天然ガスをガスプロムが供給することを定めている。

ロシアと対立するウクライナ経由での供給を抑え、ほかのパイプライン経由の供給を増やす思惑があるとみられる。プーチン大統領は現在のペースで供給が進めば、2021年の欧州への供給量が過去最高を更新するとの見通しを示している。

ロシアには新たなガス管「ノルドストリーム2」の早期稼働を実現する狙いもあるとみられる。ガスプロムが9月に完工を発表したが、欧州連合(EU)の独占禁止を巡る規制の適用除外が認められず、稼働にはなおハードルが残る。

ノルドストリーム2が迂回するウクライナなど欧州の一部の国はかねて稼働に反対しており、欧州内で意見が対立していた。

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