EU首脳、制裁内容を討議 ウクライナ侵攻に備え

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)は17日、緊迫するウクライナ情勢を話し合う臨時の首脳会議を開いた。ロシアに緊張緩和に向けた具体的な行動を求めることで一致。ウクライナに侵攻した場合に発動する制裁内容についても討議した。
同日開幕したアフリカ連合(AU)首脳との会議を前に、EUの首脳のみで短時間話し合った。ミシェルEU大統領は会合後、記者団に「平和や安定などを守るため、我々はいつでも行動する」と語った。
フォンデアライエン欧州委員長が検討中の制裁内容を加盟国首脳に説明した。欧州委の報道官は17日の記者会見で「何かが起こる前に制裁について話すことはできない」と述べ、内容は明かさなかった。
AFP通信によると、フィンランドのマリン首相は「大規模な制裁を準備している」と表明。デンマークのフレデリクセン首相は、侵攻に備えて「しっかり準備することが重要だ」と述べた。
一方、イタリアのドラギ首相は会合前にロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領を「同じテーブルに着かせるのが目標だ」と語った。

ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。
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