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Amazon、英でビザカード利用停止を見送り 継続へ協議

【ロンドン=篠崎健太】米アマゾン・ドット・コムは17日、英国で19日に予定していた米ビザのクレジットカードの利用停止を見送ると表明した。しばらく利用を続けられる旨を該当する顧客にメールで知らせた。決済の手数料が高いとして取り扱いをやめる計画だったが「引き続き使えるようにするために可能性がある解決策をビザと緊密に協議している」として先送りを決めた。

アマゾンは2021年11月、英国内で発行されたビザのクレジットカードについて、英サービスで支払いに使えなくすると利用者に通知した。「最高の価格を提供しようと努力している企業にとってカード決済のコストは障害であり続けている」と説明し、ビザが課す手数料体系への不満をあらわにしていた。デビットカードは対象外だった。

ビザ側は当時、顧客の選択肢を奪う「誰の得にもならない」変更だとして、利用を続けられるように努めると表明していた。取り扱いの維持の条件交渉をアマゾンと進めているもようで「合意に向けて密接に協議している間は利用を続けられる」(広報担当者)とコメントした。

英国は欧州連合(EU)からの離脱で、域内のクレジット決済手数料に上限を定めるEUの規制から外れた。だがアマゾン側は英国のEU離脱とは関係ないとの見解を示した上で、ビザについて「高額な決済コストが続いている」と批判していた。

英市場調査会社ミンテルの調査では、英市民の約9割がアマゾンで買い物していると推計されている。ビザにとっては支払い手段から排除されれば影響が大きい。一方でアマゾンにとっても多くの人が持つビザは決済手段として軽視はできない存在だ。小売り、カードの世界大手同士が英国で展開する手数料バトルの行方は、世界にも今後影響を与える可能性がある。

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