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英政府、アサンジ被告の米移送を決定 機密暴露巡り

【ロンドン=佐竹実】英政府は17日、英国で収監中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者、ジュリアン・アサンジ被告の米国への身柄引き渡しを決めた。米司法省が2019年に同被告を機密暴露などの罪で起訴し、移送を求めていた。英国の裁判所が22年4月に移送を命じ、パテル内相が署名した。

アサンジ被告は14日以内に異議申し立てができる。ウィキリークスは17日、ツイッターで「報道の自由と英国の民主主義にとって暗い日だ。異議申し立てする」と表明した。英内務省は「(これまで)英国の裁判所はアサンジ氏を移送することが不当で、手続きの乱用に当たるとは判断していない」と説明している。

英国の犯罪人引き渡し法では、当該人物が死刑になる可能性があるなどの理由がない限り政府は移送を認めなければならない。内務省は「米国は重要な引き渡しのパートナーだ。犯罪者が司法から逃れ、英国が逃亡者の天国になることを防ぐバランスの取れた関係を持つことは国益にかなう」と説明している。

ウィキリークスは06年に創設された民間のウェブサイトで、各国の政府や企業の関係者に内部告発を呼び掛けた。10年からはイラクやアフガニスタンでの軍事作戦に関する米国防総省の機密文書などを公開した。米司法省はアサンジ被告が米政府のコンピューターに侵入して機密情報を暴露したなどとして19年に起訴し、身柄の引き渡しを英国に求めた。英高等法院(高裁に相当)は21年12月に同被告の米国への移送を認めた。アサンジ被告側は最高裁への上告を試みたが認められなかった。

アサンジ被告はスウェーデン滞在中の性犯罪(捜査打ち切り)を巡り、10年にロンドンで逮捕された。保釈中の12年に在英エクアドル大使館に逃げ込んで籠城。19年4月に保釈条件に違反したとの理由で英警察に逮捕され、有罪判決を受けていた。

アサンジ被告側は米司法省の起訴事実を一貫して否定している。被告側は米国で有罪になれば最長で懲役175年が言い渡されると主張していたが、英BBCによると米国側は4~6年程度になりそうだと説明しているという。

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