チュニジア、強権回帰 「アラブの春」前に逆戻り
野党不在で選挙、議会骨抜き
[有料会員限定]
【チュニス=久門武史】北アフリカのチュニジアで17日、議会選が実施された。昨夏に議会を停止し権限を強めたサイード大統領に反発し、主な政党はボイコットした。投票率8.8%という低さながら、野党不在の新議会が発足し形式的には同氏の権限掌握が固まる。2011年の民主化運動「アラブの春」前の強権体制への逆戻りとなる。
大統領の権力掌握進む
同国は11年に市民のデモで中東の長期独裁政権が崩れるドミノ倒しの...