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ウクライナ大統領「マリウポリ全滅なら交渉打ち切り」

【カイロ=久門武史】ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシア軍が南東部の港湾都市マリウポリの守備隊を全滅させた場合、ロシアとの停戦交渉を打ち切るとけん制した。ロシア国防省は同日、マリウポリの市街地を完全に掌握し、残るウクライナ側の部隊を包囲したと主張した。

ゼレンスキー氏は「マリウポリの我が兵が全滅すれば、いかなる形の交渉も終わるだろう」とウクライナのメディアに語った。タス通信によるとロシア国防省はマリウポリでウクライナ側部隊の人的損害が既に4000人を上回ったとし、降伏を勧告した。マリウポリはクリミア半島につながる要衝で、ロシア軍が包囲攻撃を続けている。

米戦争研究所は15日、ロシアとウクライナの停戦交渉が「事実上破綻した」と指摘し、向こう数週間は真剣な交渉に入る用意が双方にないとの分析を公表した。ロシアが攻勢を強めるドネツク、ルガンスクのウクライナ東部2州での戦闘結果をみて、両国が停戦交渉の方針を調整するとの見方を示した。

一方、ロシア国防省は16日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の戦車工場と南部ミコライウ州の兵器修理工場を精密誘導のミサイル攻撃で破壊したと発表した。キーウへのミサイル攻撃は2日連続となる。キーウのクリチコ市長は16日、同市郊外への攻撃で1人が死亡したと明らかにした。

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