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英の人口増加率、03年以来の低水準に コロナで移民減

新型コロナに伴う各国の出入国規制により英国の「純移民数」は急減した(1月、ロンドン郊外のヒースロー空港)=AP

【ロンドン=中島裕介】英国の2020年半ばまでの1年間の人口増加率が03年以来の最低水準となりそうだ。新型コロナウイルス危機で出入国の規制が各国で厳しくなり、英国への移民の出入りを表す「純移民」が例年より急激に減ったのが主な要因だ。

英政府統計局が16日に発表した人口推計の暫定データによると、20年半ば時点での英国の人口は6711万人で前年からの増加率は0.47%にとどまった。6月に公表される正式な統計でも大きな変更がなければ、03年の0.46%以来の低い水準となる。

統計局によると英国への移民の入国と出国を相殺した「純移民」は19年半ば以降20年2月までは増え続け、約35万人に達していた。だがコロナの感染拡大によりそれ以降は出国者の方が多くなり、6月時点では純移民数は約28万人にまで減った。コロナ危機により同国では異例の純移民の減少となったことが、人口増を鈍らせた。

04年と07年に欧州連合(EU)が東欧を中心に加盟国を一気に増やし、英国にはルーマニアやポーランドなどの移民が殺到した。このため04年以降、人口増加率は0.5%台から0.8%台で推移し、16年は0.83%に達した。

一方で移民の急増による国民の不満がEU離脱につながっており、英国は21年1月から単純労働者の受け入れを制限している。足元ではこの新制度に先立ちEU移民の流入が減ったことも、人口増加を押し下げた可能性がある。

英国では新型コロナで約12万7千人が命を落としているが、統計の対象となる20年6月末までは約4万人が死亡していた。この時点で通常よりも死者が多い「超過死亡」が発生していたため、コロナの死者も人口抑制の要因の一つとみられる。

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