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ロシア・ブラジル首脳会談、エネルギーなどで協力拡大

(更新)

【モスクワ=桑本太、サンパウロ=宮本英威】ロシアのプーチン大統領とブラジルのボルソナロ大統領は16日、モスクワで首脳会談を開いた。原子力発電などエネルギー分野などでの協力関係を拡大することを確認した。

ロシア大統領府によると、首脳会談では協力関係をさらに深めるための共同声明を採択した。プーチン氏は「グローバルな問題などでは、多くの点でロシアとブラジルの立場が近い、あるいは一致している」と強調した。ボルソナロ氏は、ウクライナの具体名はあげずに「平和に取り組むすべての国と連帯する」と述べるにとどめた。

プーチン氏はロシア国営ロスアトムがブラジルに原発の燃料などを輸出していることに触れ、「ブラジルでの新しい原子力発電所の建設に参加する用意がある」と述べた。ボルソナロ氏も「小型原発に関心がある」などと応じた。

ウクライナ情勢が緊迫する中、ボルソナロ氏のロシア訪問を巡っては国内外から中止を求める声があった。1月末にブリンケン米国務長官はブラジルのフランサ外相に懸念を表明していた。

米国の元駐ブラジル大使のメルビン・レビツキー氏は地元紙フォリャ・ジ・サンパウロに対して、ブラジルがロシアの立場を支持しているという「誤った合図を国際社会に送りかねない」との見方を示した。

ボルソナロ氏の強行の背景には今年10月に迫るブラジル大統領選もある。世論調査ではルラ元大統領に劣勢のため、国際社会での存在感拡大で支持率浮上につなげたいとの思惑がある。ルラ氏は21年11月に欧州を訪問し、現職でないにもかかわらずフランスのマクロン大統領やスペインのサンチェス首相と会談している。

同時に米国の政権交代も影響している可能性がある。ボルソナロ氏はトランプ前大統領への親近感を繰り返し表明し、再選への期待を隠さなかった。トランプ氏を破り、21年1月に就任したバイデン米大統領とはこれまで電話協議さえ行っていない。

ボルソナロ氏は15日にモスクワに到着した。17日まで滞在した後にハンガリーに移り、オルバン首相と会談を予定している。両首脳は右派で、LGBT(性的少数者)の権利保護に消極的な姿勢で知られる。

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