「ダイアナの恋敵」から「カミラ王妃」へ 英女王が道筋
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【ロンドン=中島裕介】英国の新国王チャールズ3世(73)の即位に伴い、妻のカミラ夫人(75)が「王妃」の座に就いた。皇太子時代のチャールズ国王とダイアナ元妃の結婚を破綻させたと批判され続けながら、国王即位までチャールズ皇太子を支え続けた。王室への貢献も認められ、亡くなったエリザベス女王に「王妃」と認められた。
8日、英王室はエリザベス女王の死去の声明を公表した際に、同時に「国王と王妃は今晩(女王...

英国の女王エリザベス2世が2022年9月8日、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。在位70年7カ月は歴代の同国君主で最長。第2次世界大戦後の英国史のほぼ全てを見守り、亡くなる直前まで精力的に公務をこなした。
女王は1926年、後の国王ジョージ6世の長女として生まれた。国王が52年2月に急死すると、25歳という若さで女王に即位。在位期間は世界の存命中の君主でも最長だった。6月には在位70周年を祝う祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が行われた。