/

旧ソ連の地域機構CIS、30周年で首脳会議 求心力は低下

【モスクワ=石川陽平】旧ソ連諸国がつくる緩やかな地域協力機構「独立国家共同体(CIS)」は15日、創設30周年を記念する首脳会議をオンライン形式で開いた。1991年12月に崩壊したソ連に代わって地域統合を維持する役割が期待されたが、新たに独立した加盟国間の対立や離反が目立ち、CISの求心力は弱まるばかりだった。

「CISのおかげで、1つの国家の中で長年暮らす中で培われた経済的、社会的、文化的、人道的なつながりを保ち、いくつかの方面では発展させることさえできた」。最大の加盟国であるロシアのプーチン大統領はCISの30年間を控えめに総括した。

15日に採択された創設30周年の共同声明には「経済統合のさらなる深化」を盛り込み、自由貿易体制の確立を目標に掲げた。第2次世界大戦の歴史の見直しに反対し、国際秩序での国連の役割を重視した。ソ連崩壊後に唯一の超大国となった米国を意識して「多極的な世界秩序」をうたい、「内政干渉の試み」にも反対した。

ソ連消滅とCIS創設は、ロシアとウクライナ、ベラルーシの3カ国首脳が1991年12月8日に宣言した。旧ソ連15カ国のうちバルト諸国を除く12国が加盟していたが、ロシアとの紛争が起きたジョージアが2009年に脱退し、14年のロシアによる一方的なクリミア併合を機にウクライナも事実上、脱退している。中立国になったトルクメニスタンも05年に準加盟国に転じた。

CISには旧ソ連の解体で危機に直面した経済的な結びつきが失われないようにする一定の効果があったが、ロシアなどが目指す域内経済の再統合は遅れている。ウクライナなど親欧米に転じた国々は欧州連合(EU)加盟を目標に掲げ、中国やトルコの域内への経済的進出も進む。ロシアもベラルーシなど4カ国とつくるユーラシア経済同盟を15年に発足させ、CISの「形骸化」が指摘されている。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン