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ロシア、米国に安全保障案を提示 ウクライナ情勢巡り

(更新)

【モスクワ=桑本太】ロシアのウシャコフ大統領補佐官は15日、新たな欧州安全保障体制をつくるための提案を米国側に示したと明らかにした。インタファクス通信が伝えた。ウクライナ情勢などを巡って高まる米欧とロシアの緊張緩和に向けた手がかりにしたい考えだ。

モスクワを15日に訪れたドンフリード米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)に安全保障案を手渡した。ドンフリード氏は同日、ロシアのリャプコフ外務次官と会談していた。具体的な内容については明らかにしていないが、米主導の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大の停止のほか、定期的な軍事連絡、黒海などでの事故を防ぐため軍艦と航空機の最大接近距離に関する合意などが盛り込まれている可能性がある。

15日に開催したプーチン大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とのオンライン協議でも、プーチン氏から習氏に対し、ロシアが米国に安全保障の提案を示したと説明したという。

ウシャコフ氏は「ロシアの安全保障の確保に関わるこの極めて重要な問題について、直ちに交渉を開始する用意がある」と強調し、米国やNATO加盟国が前向きに反応するようプーチン氏が期待を示したと述べた。今後の欧州の安全保障に関する米国との協議には、ロシア側代表としてリャプコフ氏が参加する。

プーチン氏はバイデン米大統領との7日のオンライン協議で、ウクライナ問題を巡る対話を継続する方向で一致した。プーチン氏は会談を受け、ロシアから米国に提案を送る方針を示した。

欧米諸国はロシアがウクライナに侵攻する可能性があると警戒を強める。プーチン氏はウクライナへの侵攻を否定するとともに、NATOこそが緊張を高めている原因だとして「NATOの東方拡大を排除する信頼ある法的に定められた保証」を要請。ロシア国境近くに米欧が攻撃兵器を配備・供給しないよう求めている。

ドンフリード氏はモスクワでの会談の前にウクライナを訪問、クレバ外相と会談した。今後はNATO本部があるベルギーを訪れ、ウクライナ情勢の対応を擦り合わせる。

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