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LMEのニッケル取引、16日再開 全上場商品に値幅制限

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【ロンドン=篠崎健太】英ロンドン金属取引所(LME)は14日、ニッケルの取引を16日午前8時(日本時間午後5時)に再開すると発表した。急激な値上がりを受けて8日朝の途中から停止していた。取引価格の急変動による市場の混乱を防ぐため、全ての上場商品取引で値幅制限を導入することも決めた。

ニッケルはステンレス鋼やバッテリーの材料に使われる非鉄金属だ。主要な産地であるロシアへの経済制裁で供給不安が強まり、7日には3カ月先物が前営業日より一時9割上げて過去最高値を更新した。8日は2倍強と値上がりが加速して1トン10万ドル台に乗せ、LMEは異例の取引停止に踏み切っていた。

価格の急騰は中国のニッケル生産大手、青山控股集団が築いていた大量の売り持ち高が値上がりに耐えられず、買い戻しを迫られたことが拍車をかけたもようだ。同社は15日、持ち高の強制決済の留保や金融支援を受けることで銀行団と合意したと発表した。LMEは「さらに混乱が深まる可能性が緩和された」として再開可能と判断した。

価格急変による混乱を防ぐため、銅やアルミニウムなど全ての上場非鉄金属の取引で15日から、前営業日の終値比で上下各15%の制限値幅を設ける。ニッケルについては制限値幅を当面少なくとも上下5%とし、今後の扱いは市場動向をみながら決める。

LMEはニッケルについて、取引を停止した8日の約定分を全て取り消すことを決定済み。売買がその後1週間あまり途絶える異例の事態となり、世界が注視する指標価格を提供する老舗取引所への信用は大きく傷ついた。

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