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世界でコロナ対策反対の車両デモ フランスで1000台以上

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【パリ=白石透冴】カナダで始まった新型コロナウイルスワクチンの接種義務などに反対する車両のデモが世界に広がっている。フランスでは14日までに千台以上が参加し、ハンガリーやニュージーランドでも類似の運動が起きた。参加者には極右主義者なども含まれ、世論の広範な支持は得ていないが、供給網に影響も出ている。

フランス当局によると14日、仏各地から来た車両少なくとも約1300台が「自由の車列」と名乗り、欧州連合(EU)本部がある隣国ベルギー・ブリュッセルを目指して移動した。一部は目的地を欧州議会がある仏東部ストラスブールに変えたという。EUを象徴する都市に向かうことで、仏政治や欧州政治への抗議を示そうとしている。13日には交通を妨害したなどとして、仏治安当局がパリで約100人を拘束した。

フランスでは飲食店や長距離列車はワクチン接種者しか原則利用できない。国民の約8割は1回以上ワクチンを接種しているが、一部の反ワクチン論者たちがカナダのデモに同調した。エネルギー価格の高騰による政権への市民の不満の高まりも背景にあり、かつてマクロン政権を激しく攻撃した反政権デモ「黄色いベスト」の参加者の一部も運動に加わっている。

欧州メディアによると、地中海のキプロスでもデモ隊やトラックの車列が12日、当局のコロナ対策に反対する抗議行動を起こした。ハンガリーではカナダの運動に賛同するという人たちがオートバイやトラックに乗って高速道路を走った。ニュージーランドの首都ウェリントンでは国会周辺にデモ隊がテントを張って居座り、これまでに警官隊が100人以上を拘束した。

米メディアによると、米国土安全保障省も近く同様のデモが起きる可能性があるとみている。早ければ抗議の車列は2月中旬にカリフォルニアを出発し、3月中旬までには首都ワシントンに到着するという。

カナダのデモでは北米の供給網が乱され、トヨタ自動車が米国工場の一時操業停止に追い込まれた。車両を使った反対運動だけに、長引けば交通や物流への悪影響が拡大する恐れがある。事態を重くみたカナダのトルドー首相は14日、デモ隊の取り締まりを強化するため、連邦政府の権限を一時的に拡大する緊急事態法を発動すると表明した。

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