ロシアの航空機、ウクライナとの国境に集結 FT報道

【パリ=北松円香】ロシアが飛行機やヘリコプターをウクライナとの国境近辺に集結させている。大規模な空襲を準備している可能性がある。北大西洋条約機構(NATO)加盟国で共有されている情報だとして、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が14日報じた。
FTによると、あるNATO外交官は取材に対してロシアの空軍能力は「実際にはかなり保存されている」と述べ、上空からの攻撃の準備を進めているとの認識を示した。別の米政府高官はロシア軍の地上戦力が消耗しており、戦闘機などによる攻撃中心に切り替えるだろうと説明したという。
2022年2月にウクライナ侵攻が始まって以降、ロシア軍による攻撃は長距離砲など陸上からのものが中心だった。同国軍の戦闘機の維持管理が悪く使いづらいためだなどとする見方もあったが、NATO高官の指摘が正しければ大規模な空襲ができるように温存していたことになる。
ウクライナ侵攻はまもなく丸一年を迎え、ロシアはウクライナ東部バフムトなどで攻勢を強めている。ウクライナは西側諸国から戦車や砲弾などの調達を急いでいるものの、さらなる被害の拡大が懸念されている。
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