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英、ロックダウン解除を1カ月延期 インド型流行で

(更新)

【ロンドン=佐竹実】英政府は14日、21日に予定されていたイングランド地方のロックダウン(都市封鎖)の解除を1カ月遅らせると発表した。新型コロナウイルスのインド型(デルタ株)が流行し、感染者が再び増える傾向にあるためだ。1カ月延期する間にワクチンの2回接種を進め、重症化を防ぐ。

ジョンソン英首相は14日に記者会見し、「集中治療室(ICU)に入る人も増えている。もう少しだけ(解除を)待つことが賢明だ」と述べた。都市封鎖の解除は7月19日とし、それまでに成人の3分の2でワクチンの2回目の接種を終えるほか、全成人に1回目を接種する。

ジョンソン首相はワクチン接種により「免疫の大きな壁をつくる」と述べた。飲食店の人数制限やナイトクラブの営業規制は6月21日以降も残るが、結婚式や葬儀については一部規制を緩和する。

英国では5月にかけて感染が落ち着き、1日の感染者数は2000人前後に抑えられていた。英国の人口の大半を占めるイングランドでは5月17日に飲食店や映画館などの営業ができるようになり、6月21日にはマスク着用などの規制も緩和して封鎖を全面的に解除する計画だった。

足元では感染者が8000人前後まで増えた。インド型が流行しているためで、全感染者の9割はインド型だ。感染力は従来型よりも40~80%強いという。死者数は大きく増えていないものの、都市封鎖を解除できる段階ではないと判断した。

2020年12月にワクチン接種を始めた英政府は、より多くの人に1回目を行き渡らせるため、2回目との間隔を最大12週間とした。だが、ワクチンを1回接種しただけでは、インド型を防ぎづらいとのデータがある。

イングランド公衆衛生庁によると、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックのワクチンを2回接種した場合は88%の予防効果があり、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学のワクチンでは60%だった。いずれのワクチンも1回接種では33%だった。

14日時点で、成人の79%が1回目の接種を受けたが、2回目まで終えたのは57%にとどまる。英政府は40歳以上については間隔を8週間に短縮し、2回目の接種を急ぐ。

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