トルコでワクチンの接種開始 中国製、エルドアン氏も
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【イスタンブール=木寺もも子】トルコで14日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まった。中国の製薬会社、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンだ。当初は医療従事者らを対象とし、徐々に拡大する。
エルドアン大統領も同日、自らワクチン接種を受けた。
トルコはシノバックと5000万回分のワクチン購入契約を結び、第1弾として300万回分を輸入した。米ファイザー製やロシア製ワクチンの購入も交渉中だとしている。
トルコは12月、シノバック製ワクチンの有効性が9割を超えたと発表した。ただ、臨床試験のサンプルの数が少ないとの指摘もある。ブラジルの研究所は今月12日、同社製ワクチンの有効性が5割にとどまったと明らかにした。
人口8000万人のトルコでは2万3000人超が新型コロナで死亡し、感染者数は累計230万人に上る。週末や夜間を外出禁止にするなど、経済・社会に大きな影響が出ている。