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ナゴルノカラバフで交戦、停戦後初 ロシアが監視強める

停戦合意に基づき現地に展開するロシアの平和維持部隊(11月、ナゴルノカラバフ)=タス共同

【モスクワ=小川知世】ロシア国防省は12日、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフの南部で交戦があったと発表した。双方の衝突は11月10日の停戦後初めて。両国はそれぞれ相手側による停戦違反を非難した。ロシアが展開する平和維持部隊が監視を強めている。

停戦違反は11日に発生した。アルメニア軍は6人が負傷したと13日に発表した。アゼルバイジャン側も停戦後にアルメニア側から受けた攻撃でこれまでに兵士4人が死亡したと主張している。

停戦を仲介したロシアは神経をとがらせている。ラブロフ外相は12日にアゼルバイジャン外相と電話し、停戦順守について協議した。タス通信によると、ロシア軍高官は13日、平和維持部隊の活動で戦闘行為が止まり、現地の情勢が「正常化した」と強調した。

アゼルバイジャンとアルメニアは非難の応酬を強めている。アルメニア外務省は13日もアゼルバイジャン軍の挑発行為があったとしており、緊張が続く可能性もある。

アゼルバイジャンはアルメニア側が停戦を守らずにアゼルバイジャンに引き渡す地区にとどまり、攻撃を仕掛けてきたと主張する。アルメニア側はアゼルバイジャン軍が平和維持部隊が配備されていない集落を狙って攻撃してきたと訴えた。

アゼルバイジャンの山岳部にあるナゴルノカラバフでは多数派のアルメニア系住民がアゼルバイジャンからの独立を主張している。9月下旬に再燃した戦闘はアルメニアが事実上敗北し、11月に停戦で合意した。双方の死者は公式発表だけで5600人を超えた。

停戦合意に基づき、アルメニアはナゴルノカラバフ周辺の実効支配地域の大半をアゼルバイジャンに引き渡した。アルメニア系住民はアゼルバイジャンによる接収を避けようと、自ら家に火を放つなどして退去した。

停戦合意ではナゴルノカラバフ地域の帰属を巡る問題は触れずに先送りされた。両国民の対立感情は一段と深まっており、長期的な和平の確立は見通せないままだ。

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