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VW、中国大手とEV電池工場 ドイツで25年から生産

VWは欧州に6カ所のEV用電池工場を設ける計画だ

【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)は13日、中国の電池大手の国軒高科と共同でドイツで電気自動車(EV)向け電池を生産すると発表した。2025年から生産を始める。これとは別にスペインでも電池とEVの生産を検討する。規格化した電池の大量生産でコストを下げ、収益力を高める狙いだ。

国軒高科は中国電池大手で寧徳時代新能源科技(CATL)と比亜迪(BYD)に次ぐ規模だ。VWは20年5月に国軒への26%の出資を発表した。VWが20%を出資する新興電池メーカーのノースボルト(スウェーデン)のスウェーデンの工場に続き、グループで2拠点目の大型電池工場をドイツ北部のザルツギッターにつくる。量販車向けにコストを抑えた電池を生産する。

VWは当初、ザルツギッターの工場をノースボルトとの合弁とするとしていたが計画を修正した。同地での工場は国軒と運営する。ノースボルトのスウェーデン工場では高級車向けの高性能電池を生産する予定だ。

3つ目の拠点としてスペインを検討していることも明らかにした。EV50万~80万台前後分に相当する年間40ギガワット時(4000万キロワット時)の生産能力の工場を設け、25年からは小型EVも生産する方向で政府などと最終調整している。

VWは3月、30年までにEV用の電池工場を欧州に6カ所設けると発表しており、今回発表したのはこの計画の具体策となる。

VWは30年に世界販売の5割、40年には主要市場でほぼすべてをEVとする計画。規模拡大による電池のコストダウンやEV工場の稼働率の上昇などで、今後2~3年でEVの利益率がガソリン車などの内燃機関車に並ぶとみている。内燃機関車は車種を減らして収益を維持する。25年に売上高利益率で8~9%を目指す。従来計画は7~8%だった。

記者会見でヘルベルト・ディース社長は「EVは電池技術の進歩と規模拡大で安くなる。人々が移動するためのコストは(内燃機関車中心の)今日よりも下がる」と述べた。

VWはアウディやポルシェなど傘下のブランドをまたいで基本設計やソフトウエアの共通化を進める。26年以降、単一の基本設計とソフトウエアをグループの年間1000万台規模の車両に搭載し、利益率を高めながらEVシフトを進める考えだ。

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