ソフトバンクGの仏ペッパー事業、独ユナイテッドが買収

【フランクフルト=林英樹】独産業用ロボットメーカー、ユナイテッド・ロボティクス・グループは12日、ソフトバンクグループのヒト型ロボット「ペッパー」開発などを手がける仏ソフトバンクロボティクスヨーロッパ(SBRE)を買収すると発表した。買収金額は非公表。両社の人材を統合し、ヒト型ロボットの研究・開発を加速させる。
SBRE親会社である日本のソフトバンクロボティクスグループは同時にユナイテッドの株式の一部を取得した。ユナイテッドによる買収完了は2022年4~6月の予定。SBREは買収完了後、社名を以前の「アルデバラン」に戻す。
SBREはペッパーのほか、二足歩行ロボット「NAO」の開発などを手がける。ユナイテッドは21年10月からSBREとペッパーとNAOの販売代理契約を結んでいた。
ソフトバンクGは12年、仏ロボットメーカーだったアルデバランを買収。同社の感情認識技術を使い、ペッパーを開発した。ただ、ここ数年は販売が伸び悩み、ソフトバンクロボティクスGが売却交渉を進めていた。