フランス政府、反移民色強める 極右意識し危うい改革
パリ支局 白石透冴
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フランス政府が反移民にじわりと傾いている。フランス語を全くしゃべれない人の滞在許可証発行を制限したり、重犯罪者の国外追放を厳格化したりする検討を始めた。反移民を掲げて拡大する極右政党の勢いを止めるという意味合いがあるが、社会の右傾化を追認する危うさも伴っている。
「2年以上有効な滞在許可証を認める要件として、フランス語能力も加えたい」。ダルマナン内相は7月、国民議会(下院)で語った。種類によるが...

いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。