19日にミュンヘン安保会議 米独首脳らが参加
オンライン形式の「特別版」

【ベルリン=石川潤】ミュンヘン安全保障会議は12日、同会議を19日にオンライン形式で開催すると発表した。バイデン米大統領、メルケル・ドイツ首相、グテレス国連事務総長らが参加する。トランプ前米政権で悪化した米欧関係の立て直しを印象づけられるかどうかが焦点となる。
同会議は毎年2月、独南部ミュンヘンに世界の首脳らを集めて外交・安全保障問題を話し合ってきた。今年は新型コロナウイルスの影響で延期を決めていたが、オンラインによる「特別版」を開くことにした。フォンデアライエン欧州委員長、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も参加リストに載っている。
2020年の同会議ではシュタインマイヤー独大統領らが悪化する米欧関係への強い懸念を表明した。欧州ではバイデン氏の大統領就任で対米関係が大きく改善するという期待が高まる一方、米国へ過度に依存すべきでないとの主張も聞かれる。