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ロシア裁判所、反体制派ナワリヌイ氏の実刑は「合法」

20日、モスクワの裁判所で被告席から審理を見守るナワリヌイ氏=ロイター

【モスクワ=石川陽平】モスクワ市裁判所で20日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の過去の有罪判決に基づく執行猶予を実刑に切り替える決定を不服として取り消しを求めた控訴審が開かれた。市裁判所は実刑への切り替えを「合法」と認め、控訴を棄却した。

市裁判所は20日、ナワリヌイ氏の解放を求めた16日の欧州人権裁判所の決定を履行するよう求めた弁護団の請求も棄却した。同氏は罪状について、反体制派野党の封じ込めを狙うプーチン政権による「でっち上げ」と非難している。今回の控訴棄却についても、欧米諸国から「政治的動機によるもの」と批判されるのは確実だ。

市裁判所は実刑期間については、在宅逮捕されていた45日間を新たに算入することを認めた。服役期間は2年6月に短縮され、ナワリヌイ氏の弁護士によると、2023年夏には懲役刑を終え、釈放される見通しだ。

ナワリヌイ氏に対しては2日、交流サイト(SNS)に書き込んだコメントが退役軍人への中傷にあたるとして名誉毀損の罪に問われた裁判も開かれ、有罪が言い渡された。85万ルーブル(約120万円)の罰金を支払うよう命じられた。弁護士は直ちに控訴する考えを明らかにした。

名誉毀損の裁判は、退役軍人が2020年7月の全国投票への支持を表明した国営テレビのPR動画に関して、ナワリヌイ氏が同年6月にツイッターなどに「裏切り者」などとコメントを書き込んだことを巡って争われた。同氏はプーチン大統領の5選に道を開く全国投票を厳しく批判していた。

ナワリヌイ氏には政権が毒殺しようとした疑いがあり、1月17日に療養先のドイツから帰国直後に司法当局により身柄を拘束された。拘束後、釈放を求める抗議集会が全国で広がった。今後も横領など他の様々な容疑で同氏に対する訴訟が起こされる可能性が指摘され、政権による追及が強まるとの懸念が出ている。

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