エジプト、通貨10カ月で半値 IMF支援で板挟み
カイロ支局 久門武史
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中東最大の人口を抱えるエジプトが、国際通貨基金(IMF)の資金支援と引き換えの経済改革に苦慮している。通貨が対ドルで昨春の半値に落ち込み、インフレ率は25%を超えた。ロシアのウクライナ侵攻の余波で生活苦が深まる国民は不満を募らせ、資金難の政府は板挟みだ。
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いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。