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IEA、石油需要見通しを引き上げ ガス高騰で代替需要

(更新)

【ロンドン=篠崎健太、カイロ=久門武史】国際エネルギー機関(IEA)は11日公表の石油市場リポートで、2022年と23年の世界の石油需要見通しを上方修正した。天然ガス価格の高騰や発電需要の伸びを背景に、代替エネルギー源としての引き合いが強まるとみている。欧州連合(EU)による天然ガスの消費抑制方針も石油需要の上振れ要因として織り込んだ。

最新の予測では、22年の世界需要を前年比211万バレル(2.2%)増の日量9970万バレル、23年は同211万バレル(2.1%)増の1億181万バレルとした。それぞれ前回の7月時点より約50万バレル上積みした。

上方修正の主因は代替需要の広がりだ。IEAは「天然ガスと電力の価格が高騰し、一部の国でガスから石油への切り替えを促している」と指摘した。けん引する地域は欧州と中東で、高温による冷房需要の高まりで発電用燃料としての消費も伸びると想定した。

欧州では天然ガス価格が6月以降、ロシア産の供給不安から上昇基調をたどっている。EUのエネルギー相理事会は7月下旬、天然ガスの消費量を8月から23年3月にかけて過去5年平均より15%減らすことで合意した。IEAはこの動きが代替先となる石油の消費量を「今後6四半期で日量約30万バレル押し上げる」と分析した。

産油国の増産で供給の伸びも続く見込み。7月の世界生産量は推計で日量1億50万バレルと前月比135万バレル増え、新型コロナウイルス感染拡大後で最大になった。北海やカナダ、カザフスタンでの生産設備の回復や、サウジアラビアの増産が寄与した。IEAは世界供給が年内に追加で日量100万バレル増えると想定している。

一方、石油輸出国機構(OPEC)は11日発表した月報で、22年の世界の需要見通しを日量1億3万バレルと7月時点から26万バレル引き下げた。前年比では310万バレル(3.2%)増えるとみている。「新型コロナ関連の規制が復活するとの見方や地政学的な不確実性」を理由に挙げた。

23年の需要予測も26万バレル下げ、1億272万バレルとした。22年比の増加幅は270万バレルと前回予測を据え置いた。

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