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イラン、原子力施設に被害 「サイバーテロ」と批判

改良型遠心分離機の稼働直後

(更新)
イランが19年に公開したナタンズの原子力施設にある遠心分離機「IR6」=AP

【ドバイ=岐部秀光】イラン原子力庁のサレヒ長官は11日、中部ナタンズの原子力施設へのサイバー攻撃があり配電網への被害があったと発表した。サレヒ氏は「テロ行為」と批判し、国際原子力機関(IAEA)など国際社会に対応を求めた。ナタンズの施設でイランは10日に改良型遠心分離機「IR6」を稼働させたばかりだった。

ナタンズでは2020年夏にも不可解な爆発があり、イラン当局者は「破壊活動」によるものとの見方を示唆していた。ナタンズの施設は過去にイスラエル、米国によるとされるサイバー攻撃の標的ともなった。

米国のバイデン政権はトランプ前政権が18年に離脱したイラン核合意への復帰をめざす。対立する米とイランは間接的な協議を始めたが、イランは米側が先に制裁解除するよう求め、合意義務からの逸脱を止めていない。

イランは10日、「IR6」のほか、最新鋭の「IR9」の稼働テストにも着手した。核合意では、イランが動かせるのは旧式の「IR1」に限ると定められており、いずれも違反行為とみられている。新型の遠心分離機の稼働で、イランが核爆弾1個を製造するまでの時間「ブレークアウトタイム」は、合意によって設計された1年間からさらに短くなる。

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