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チェルノブイリ原発との情報通信手段失う IAEA報告

ロシアとウクライナは安全確保へ「協力に同意」

(更新)

【ウィーン=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は10日、ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所との間ですべての情報通信手段が失われたことを明らかにした。同国の原子力規制当局がIAEAに報告した。施設や現場職員の正確な状況把握が困難になり、原発事故を引き起こす懸念が強まっている。

ウクライナ原子力規制当局は、これまでチェルノブイリ原発の職員と電子メールでのやりとりはできていた。すべての通信ができなくなったため、最新情報をIAEAに提供できなくなったと伝えた。

チェルノブイリ原発は停電が発生していた。一部報道によると、ロシアのエネルギー省は10日、ベラルーシの専門家の協力で電力が復旧したことを明らかにした。だが、グロッシ氏はこれについて「確認はとれていない」と語った。外部電源が途絶えても、予備の発電機で電力供給はできる。冷却水も十分にあるため、IAEAは現時点では重大な影響はないと説明する。

ロシア軍が制圧した欧州最大級の南部ザポロジエ原発とチェルノブイリ原発では、核物質の監視システムからのデータ送信が停止するなどの障害も起きている。ウクライナ原子力規制当局によると、同国の4カ所にある15基の原子炉のうち、現在は8基が稼働している。放射線レベルは正常としている。今後、ロシア軍は南部の南ウクライナ原発など他の原発も標的にするとの懸念は強い。

グロッシ氏は10日、トルコ南部のアンタルヤを訪れ、ウクライナのクレバ外相とロシアのラブロフ外相と個別に会談した。IAEA本部があるオーストリアに帰国後、記者団にロシアとウクライナは原発の安全確保へ「我々と協力することに同意した」と述べた。具体的な内容について早急に詰めるほか、両国との協議の開催も探る。

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