FRB議長、インフレ抑制「不人気な措置も必要に」
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【ストックホルム=南毅郎】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は10日の講演で、インフレ局面では「利上げという短期的に不人気な措置も必要になる」との認識を示した。物価高を抑える金融引き締めで、一時的に国内景気が減速するため。政治からの抑圧がないために必要な金融政策を遂行できるとして、中央銀行の独立性確保を訴えた。
スウェーデンのリクスバンク(中央銀行)主催の国際シンポジウムで語った。パウエル氏は、FRBにおける金融政策の独立性は「重要かつ広く支持されてきた制度的な取り決めだ」と指摘。国民や議会からの理解を促すため、政策運営の透明性を提供することで「独立性を継続して獲得しなければならない」と語った。
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