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Apple、ドイツでの半導体開発強化 3年で1300億円投資

(更新)
アップルは欧州での基盤を拡大する(写真は独ミュンヘンの店舗)=ロイター

【フランクフルト=深尾幸生】米アップルは10日、ドイツでの半導体開発を強化すると発表した。独南部ミュンヘンの拠点に今後3年間で10億ユーロ(約1300億円)以上を投資して、高速通信規格「5G」などに対応した半導体などを設計・開発する。同社は半導体を外部調達から自社設計への切り替えを進めており、この動きを加速する狙いがあるとみられる。

ミュンヘンで今後新たに数百人を採用し、欧州の「シリコンデザインセンター」と位置づける。現在アップルは同地に半導体設計関連で約1500人を抱える。ミュンヘン市内中心部には約3万平方メートルの新しい研究開発拠点を設け、22年後半から入居を始める。5Gを含む無線用の半導体とソフトウエア開発について、欧州の中心になるとしている。

アップルは20年、自社設計した半導体「M1」を初めて搭載したパソコンを発売した。2年かけて全機種の半導体を米インテル製から自社設計品に切り替える。低消費電力が特長で、電源設計にはミュンヘンのチームも関わった。アップルはスマートフォンなどに使う通信用半導体も自社設計に切り替えるとの報道もあり、こうした半導体の開発を強化する狙いもありそうだ。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は声明で「5G技術の新境地の開拓からパワーやスピード、つながりやすさをもたらす新しい技術まで、ミュンヘンのチームがこれから発見するすべてのことに興奮している」と述べた。

欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、30年を見据えたデジタル政策を発表。次世代半導体の域内生産や、すべての人口密集地域を5Gでカバーするなどの目標を示している。

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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

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