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大型連休中のトルコ、料金高騰でバス利用3割減

【イスタンブール=木寺もも子】大型連休中のトルコに高インフレが影を落としている。例年は多くの人が故郷や行楽先に向かうが、ガソリン価格の高騰で同国の主要な公共交通機関である長距離バス運賃が高騰し、利用者は3割減った。祝日用の食材の値上がりも著しい。多くのトルコ人が、遠出もごちそうも「がまん」の連休を過ごしている。

11日、多くのトルコ人が休暇を過ごす北西部チャナッカレ中心部は閑散としていた。有名コーヒー店も半分以上が空席で、店員が「いつもなら行列ができるのに」とぼやいた。

9日に始まったイスラム教の「犠牲祭」連休では多くの人が故郷に戻り、親戚の年長者の家を訪ねて食卓をともにする。政府は旅行需要を喚起しようと犠牲祭連休を別の祝日とつなげて、公務員らが最長で17日まで9連休をとれるようにした。それでも、多くの人が移動を断念したとみられる。

事業者団体、トルコバス連合によると、連休直前には例年、イスタンブールから1日に3000~3500本のバスが出発するが、今年の運行数は3割程度少ないという。バスターミナルの職員は「(首都)アンカラ行きの運賃は昨年の2倍。普通のトルコ人には厳しい」と肩をすくめた。1年前に1リットル=6リラ(約47円)台だったガソリン価格は25リラ台に跳ね上がり、自家用車での移動コストもかさむ。

地元紙ジュムフリエトによると、いけにえとしてささげる羊や牛などの動物の値段も3倍になった。余裕のある家庭は丸々1頭を買ってさばき、親族や貧しい人と肉を分ける。今年は、複数家庭での共同購入が増えているようだ。

「もう少しの辛抱と我々の経済政策への支持をお願いしたい」。エルドアン大統領は8日、犠牲祭を祝うビデオ演説で物価上昇に触れ、国民に呼びかけた。

統計局が発表した6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比で80%近くをつけた。中でも交通費は同123%と上昇が目立った。

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