トルコ・シリア地震、死者2万人に 東日本大震災上回る - 日本経済新聞
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トルコ・シリア地震、死者2万人に 東日本大震災上回る

(更新)

【イスタンブール=木寺もも子】6日にトルコ南部で起きた地震で、トルコとシリアでの死者数は9日までに2万人を超えた。日本を含む外国の救助隊も加わって懸命な捜索が続くが、発生から3日が過ぎ、生存者の救出は難しさを増している。

死者数では2011年の東日本大震災(22年時点の死者1万5900人、行方不明者2523人)を上回る大災害となった。

トルコの当局によると、9日夜までに1万7406人の死亡を確認した。負傷者は7万人超。シリアの国営メディアは1347人が死亡したと報じた。これとは別に反体制派が支配する同国北西部では、現地の団体によると少なくとも1970人が死亡、2950人以上が負傷した。

トルコでは9日も子供ががれきの下から助け出される場面などが報じられたが、1回目の大地震が起きた6日早朝からは3日が経過した。氷点下の厳しい気温の中、生存者は見つけにくくなっている。

7日夜、震源に近い南部カフラマンマラシュに到着した直後から活動を始めた日本の救助隊は9日午後までに2カ所の捜索を終えたが、生存者はいなかったという。

シリアの反体制派地域には9日、地震発生後で初めて国連の支援車両が入った。同地域はアサド政権が封鎖しており、支援の玄関として認められたトルコ・シリア国境は道路の損傷で通行できなくなっていた。

グテレス国連事務総長の声明によると、6台のトラックがシェルターなどの援助物資を運び入れた。グテレス氏は「追加の支援物資も向かっているが、まだまだ足りない」と訴えた。

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