ロシアの著名な民主化活動家に有罪 「偽情報流布」で - 日本経済新聞
/

ロシアの著名な民主化活動家に有罪 「偽情報流布」で

モスクワの地区裁判所は9日、モスクワの元市議会議員で著名な民主化活動家のイリヤ・ヤシン氏に対し、ロシア軍に関する偽(フェイク)情報を流布したとして、有罪判決を下した。自由剝奪8年半の実刑で、矯正収容所に収監される。プーチン政権による国内の締め付けが一段と強まっている。

ヤシン氏は4月に動画サイト「ユーチューブ」で、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の近郊ブチャでロシア軍による民間人の殺害行為があったと述べ、捜査当局により6月に拘束された。9日の判決ではロシア軍に関する偽情報流布を禁じる法律違反があったと断定された。

ヤシン氏は2000年代から民主化活動に取り組み、11年にロシアで始まった大規模な「反プーチン運動」にも参加した。服役中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏とも協力関係にあった。同氏は21年1月に拘束され、有罪判決を受けた。

ロシアは2月にウクライナ侵攻を始めた後、国内の締め付けを一段と強めている。3月にはロシア軍に関する偽情報を厳しく取り締まる法改正を実施した。ヤシン氏にも改正法が適用された。

ロシアの裁判所は9月、21年にノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務める新聞ノーバヤ・ガゼタの発行免許を取り消すと決定した。軍事記者イワン・サフロノフ氏も9月、国家反逆罪で有罪を言い渡された。プーチン政権の「言論弾圧」への批判もロシアの内外で強まっている。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

ウクライナ侵攻

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。

■戦況  ■マーケット・金融への影響  ■ビジネスへの影響 

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません