サウジアラムコIPOから1年 堅調株価にひそむ危うさ
コロナ危機が逆風、消費国の「脱炭素」も加速
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サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが2019年12月11日に国内証券取引所タダウルに株式を部分公開してから1年。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油需要の急減や消費国の脱炭素に向けた取り組みの強化で経営に逆風が強まる。だが、巨額の配当や当局の買い支えによるとみられる効果で株価は公開価格を上回り推移。官製相場は危うさをはらみ、サウジ政府が念願とする海外上場への道は遠のく。
サウジの実力者ムハ...
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