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オーストリア首相が辞意、汚職疑惑で捜査対象に

【プラハ=細川倫太郎】オーストリアのクルツ首相が9日、辞意を表明した。検察当局がクルツ氏の汚職疑惑で捜査に乗り出したことを受け、与野党から辞任を求める声が出ていた。首相の座を降りて政権崩壊を回避する狙いがあるとみられる。

記者会見したクルツ氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などが続くなか、「この重要な局面で数カ月間の混乱をまねくのは無責任だ」と述べた。後任の首相には、シャレンベルク外相を提案した。自身は中道右派の与党「国民党」の党首にはとどまるとした。

同国の検察当局は6日、報道機関への贈賄や背任などの疑いでクルツ氏ら10人を捜査していると発表した。2016年から18年にクルツ氏に有利になるように操作した世論調査が新聞に掲載され、その見返りに財務省から報道機関に謝礼が支払われた疑いが持たれている。クルツ氏は疑惑を完全否定し、9日も「これは間違いだ」と強調した。

野党はクルツ氏への不信任案を提出する準備を進めていた。国民党と連立を組んでいる環境政党「緑の党」は「クルツ氏が首相の座にとどまることはできない」と述べ、辞任しなければ連立からの離脱も辞さない考えを示していた。クルツ氏の辞任を受け、緑の党は9日、連立を維持する意向を表明した。

クルツ氏は31歳だった17年に首相に就任したが、連立相手の自由党のスキャンダルで政権が崩壊。その後、19年9月の解散総選挙で勝利し、20年1月に再び首相の座に返り咲いた。

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