COP26議長「次の10年、決定的に重要」 危機感強める

【ロンドン=中島裕介】10月末に始まる第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で議長を務める英国のシャーマ前民間企業・エネルギー・産業戦略相は9日、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測を受けて「次の10年が決定的に重要だ」との声明を発表した。
シャーマ氏は「あらゆる国や企業、社会へのメッセージは簡単だ。気温上昇を1.5度に抑える目標を維持する責任を持つことだ」とも訴えた。今世紀半ばに温暖化ガスの排出を実質ゼロにするために、石炭火力発電の廃止や電気自動車への移行の加速が不可欠との見方を示した。
ジョンソン英首相は同日、IPCCの報告書について「重要なCOP26を前に、世界がいま行動を起こすための目覚ましとなることを願う」と語った。