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ロンドン金属取引所、「リング取引」廃止案撤回 9月再開

「リング」は新型コロナ感染防止のため休止している(写真は2018年、ロンドン)=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英ロンドン金属取引所(LME)は8日、「リング」と呼ばれる円形の立会場での取引を存続させると発表した。新型コロナウイルス感染防止のため2020年3月から停止中で、このまま廃止して電子取引へ一本化する案を今年1月に市場参加者に示したが、寄せられた反対意見を踏まえて撤回を決めた。9月6日の再開をめざす。

マシュー・チェンバレン最高経営責任者(CEO)は声明で、伝統的な市場参加者と金融関係者などとの間で「意見の相違があった」と説明した。完全電子化に対してヘッジファンドなどからは賛成が多かった。一方で現物を扱う中小の事業者を中心に、ブローカーを介した複雑で柔軟な取引が難しくなるといった反対論が強かったという。

リングはLMEが入るロンドン市内のビル1階にある立会場だ。参加資格を持つブローカーが円形に構え、大声や身ぶり手ぶりで意思疎通する「オープンアウトクライ」と呼ぶ形式で140年余りの歴史がある。銅やニッケルなど様々な商品が売買され、ここで決まる公式価格は金属の国際指標になっている。

新型コロナ流行による英国のロックダウン(都市封鎖)で、リングは20年3月下旬に休止を迫られた。その後は既存の電子システムだけが使われ、取引や値決めに支障がないことが確認されていた。

LMEはリング存続に傾いたものの、電子取引システム「LMEセレクト」の利用拡大を図っていく方針だ。公式価格はロンドン時間昼のリング取引で決めるが、持ち高の時価評価などに参照される夕方公表の終値は、電子取引を基に算出する仕組みにする。電子取引の流動性拡大策を22年に実施する予定で、市場関係者と協議を進める。

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