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英、在宅勤務を推奨 オミクロン型流行受け

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【ロンドン=佐竹実】英政府は8日、人口の大半を占めるイングランドで新型コロナウイルス対策の行動規制を強化すると発表した。変異型「オミクロン型」が増えていることを受けた措置で、在宅勤務を推奨するほか屋内でのマスク着用を義務付ける。ただロックダウン(都市封鎖)のような強制的な措置でなく、飲食店は引き続き営業できる。

英政府は医療体制が逼迫した場合に「プランB」を導入するとしていたが、オミクロン型が英国内で広がっていることを受けて予防的にプランBを導入する。在宅勤務を推奨するほか、映画館などでマスク着用が義務付けられる。大規模イベントやナイトクラブなどではワクチン接種証明の確認を求める。

英国は7月にコロナ規制を全面的に解除し、共生路線を進んでいる。だが感染力が強いとされるオミクロン型が南アフリカで確認されたことを受けて軌道修正している。11月27日には公共交通機関でのマスク着用を義務化したほか、外国からの渡航者に入国前検査での陰性証明を求めるようにした。

英保健当局によると、8日時点で568件のオミクロン型を確認した。前日よりも131件増えた。市中感染が広まっているとみられる。オミクロン型については軽症や無症状が多いとの報告があるが、感染者自体が急速に増えればそれだけ重症者も増えかねない。英国では入院者や死者が昨年のようには増えていないが引き続き高水準で、医療システムが逼迫することへの警戒感は強まっている。

ワクチンはオミクロン型に対しても重症化予防に効果があるとされる。米製薬大手のファイザーは、ワクチンの3回の接種によって感染予防効果も維持できるとしている。英政府はブースター接種(追加接種)を急ぐことで流行に備えている。

欧州でもオミクロン型は広がっている。欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)は8日、域内21カ国で337件を確認したと発表した。症状が分かるケースは全て無症状か軽症で、死者は報告されていない。

フランスではパリを含む仏首都圏「イルドフランス」の各病院が8日、新型コロナの感染拡大を受け、集中治療室の病床を増やすなどの緊急対応を始めることを決めた。集中治療を受けているコロナ患者数は10月末時点で265人だったが、変異ウイルス「デルタ型」の感染増で現在は505人になっている。

仏西部や南部の病院も既に同じ対応を始めている。仏全体の1日あたりの感染者数は10月末時点で5千人台まで下がったが、現在は4万人を超えている。オミクロン型の感染者も相次いで見つかっており、緊張が高まっている。

ロイター通信によると、デンマークは8日、レストランやバーのほか小学校を閉鎖することを決めた。

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