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ロシア軍、ウクライナの学校空爆 「60人死亡」

(更新)

【ロンドン=佐竹実、ウィーン=細川倫太郎】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、民間人が避難していた東部ルガンスク州の学校が7日にロシア軍の空爆を受け、60人が死亡したと明らかにした。主要7カ国(G7)のオンライン首脳会議で語った。

学校はロシア軍とウクライナ軍の激戦地となっているビロホリフカと呼ばれる村にある。ルガンスク州知事は当時約90人が避難していたと説明した。約30人が救出されたという。

国際社会からは民間人を標的にした攻撃に非難の声があがっている。英国のトラス外相はツイッターに「民間人や民間インフラを意図的に標的にすることは、戦争犯罪に等しい。我々はプーチン政権に確実に責任を負わせる」と投稿した。

ウクライナとロシアは7日に南東部の港湾都市マリウポリの製鉄所に取り残された民間人の退避が完了したと発表した。ゼレンスキー氏は「女性や子どもなど300人以上が救われた」と述べ、製鉄所内の負傷した戦闘員らの避難を準備していると説明した。民間人が退避したことで、ロシア軍が一段と攻撃を強める可能性がある。

ウクライナメディアによると、ルガンスク州のリシチャンスクでも砲撃や空爆があり、送電線が切断されるなど、インフラ設備が被害を受けた。地元当局者は「電気が使えなくなっている」と説明した。

ロシアは9日に対独戦勝記念日を控え、重要地域とみる東部ドンバス地方を中心に具体的な戦果を得るため、攻勢を強めている。同日にプーチン大統領が演説する予定で、発言内容に注目が集まる。プーチン氏は8日公開の声明では「様々な国の人々に苦しみを与えたナチズムの復活を許さないことが共通の義務だ」と強調した。

ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は市民に警戒するよう訴え、8~9日にかけては屋内にとどまるように呼びかけている。

一方、バイデン米大統領のジル夫人が8日、予告なしにウクライナを訪れた。スロバキア国境近くの西部の町でウクライナのゼレンスキー大統領のオレナ夫人と面会した。ジル氏は母の日に訪問することを希望していたといい、「米国の人々はウクライナの人々と共に立っている」と伝えた。

カナダのトルドー首相も同日、キーウ近郊のイルピンを訪れた。イルピン市長がSNS(交流サイト)で明らかにした。イルピンでは多数の民間人の遺体が見つかっており、ロシア軍が虐殺した疑いが出ている。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、ロシアの侵攻開始からの約2カ月で、ウクライナでは少なくとも2787人の民間人が死亡した。過去1カ月で2倍以上に増え、うち約200人は子どもだった。負傷者は3000人を超えた。死者・負傷者はさらに増える可能性がある。

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