/

欧州株、一段高うかがう 景気回復期待で出遅れ修正

今週の市場

今週の欧州株式相場は一段高をうかがう展開か。世界経済の回復を期待した投資資金が欧州にも向かい、先週は主要指数のストックス600が1年2カ月ぶりに過去最高値を更新した。米国株の上値追いが続くなか、出遅れ修正の動きがさらに広がるかが焦点になる。

ストックス600は、2020年2月19日に付けていた新型コロナウイルスの感染拡大前の終値での高値を上回った。年初からの騰落率の内訳をみると自動車や銀行、素材といった景気敏感業種の上げが目立つ。

英金融大手バークレイズの欧州株戦略チームは7日付のリポートで、米中経済の回復効果が「遅れている欧州や新興国経済にも波及してくる」と指摘した。株式では見劣りしてきた英国に強気な見方を示し、世界的な機関投資家の関心も高まっていると紹介した。

ロンドンがある英イングランドでは12日にロックダウン(都市封鎖)がさらに緩和される。小売店や美容室、テーマパークなどの営業が再開するほか、飲食店も屋外席での接客が許され、経済の正常化へ一歩前進する。

ロンドン証券取引所では内需株の比率が高い英FTSE250種株価指数が先週、最高値を約1年3カ月ぶりに更新した。年初来の上昇率上位には映画館運営のシネワールド・グループや旅行会社TUIといった、新型コロナで大打撃を受けた銘柄が目に付く。コロナ禍前の水準にはまだ距離があるが、経済正常化を先取りして下値をじわじわ切り上げてきた。

新興国では、15日にトルコ中央銀行が開く金融政策決定会合が注目されている。エルドアン大統領が3月20日にアーバル前総裁を更迭し、引き継いだカブジュオール氏が初の判断を下す。同氏は金融引き締め姿勢を保つ方針を示したが、通貨リラは過去最安値近くで低迷したままだ。市場では主要政策金利を年19%に据え置くとの見方が大勢で、利下げとなればリラ安は避けられない。

16日に中国で1~3月期の国内総生産(GDP)速報値、3月の工業生産や小売売上高の発表がある。

(ロンドン=篠崎健太)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン