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国際送金の英ワイズ、時価総額1.2兆円 直接上場で公開

英ワイズは割安な国際送金サービスで成長してきた=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英国際送金フィンテックのワイズ(旧トランスファーワイズ)が7日、ロンドン証券取引所に「ダイレクトリスティング(直接上場)」の形式で株式を公開した。初値は8ポンドで、発行済み株式数をかけた時価総額は79億ポンド(約1兆2100億円)となった。テクノロジー企業の新規上場としてはロンドン証取で過去最大を記録した。

株価は取引の終盤にかけて一段高となった。終値はこの日の高値の8.8ポンドで、初値より10%上昇した。

ワイズは多くの送金者と受取人の間で資金をやり取りし、お金の流れを国内での取引に組み替えるアイデアで、複数の中継銀行を通す伝統的なルートより割安な国際送金を提供している。高額な手数料体系に疑問を抱いたエストニア出身の2人が創業し、2011年にサービスを始めた。利用者数は世界で1000万人を超え、日本にも進出している。

一般的な新規株式公開(IPO)と異なり、新たに資金調達をしない直接上場を選んだ。新株公募の手続きを省いてコストを抑えられる利点がある。米国では今年4月の暗号資産(仮想通貨)交換所コインベース・グローバルなどの例があるが英国では珍しい。市場関係者によると、ロンドン証取で直接上場が採られたのはテクノロジー企業ではワイズが初だという。

英国では有望な企業を誘致すべく、浮動株比率の最低要件の引き下げといった上場ルールの緩和が検討されている。3月末に上場した英料理宅配大手デリバルーが大幅な公開価格割れで冷や水を浴びせた経緯があり、同じく地元の有力スタートアップであるワイズの大型上場を呼び込めたことは大きな前進になった。

ロンドン証取のジュリア・ホゲット最高経営責任者(CEO)はワイズ上場について「グローバルなテクノロジー企業がロンドンで創業、成長、株式公開できることを示した」と歓迎のコメントを出した。

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