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独シーメンス、通期予想再び上方修正 純利益最大54%増

シーメンスは中国のコロナからの回復が想定以上=ロイター

【フランクフルト=深尾幸生】産業システム大手の独シーメンスは7日、2021年9月期通期の業績見通しを再び上方修正した。純利益が57億~62億ユーロ(約7500億~8200億円)と、前の年度から最大54%増える見通しだ。新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた自動車や機械などの業界向けの回復が想定以上で、工場のデジタル化需要も強いためだ。

20年11月時点では前年度比「やや増える」とみていたが、2月に大幅に上方修正し、今回はその範囲の上限と下限をさらにそれぞれ7億ユーロ引き上げた。再修正の主因は工場の自動化システムなどの「デジタルインダストリーズ」部門だ。同部門の通期の売上高は9~11%増えると見込み(従来予想は6~10%増)、営業利益率に近い売上高に占める調整後のEBITA(利払い・税引き・償却前利益)の比率は20~21%(同19~20%)と見込む。

シーメンスが同日発表した21年1~3月期の決算は、純利益が前年同期の3.5倍の22億6500万ユーロだった。売上高は146億6500万ユーロと6%増え、なかでも前年同期に新型コロナの影響が大きかった中国が44%増えた。

経営の指標としている産業部門の調整後EBITAは31%増の20億8800万ユーロだった。このうち主力のデジタルインダストリーズ部門は39%増。中国や米国などで工場の自動化機器の販売が伸びたほか、設計支援ソフトウエアなどの増収が貢献した。スマートインフラストラクチャー部門の調整後EBITAは111%増、医療機器子会社のシーメンス・ヘルシニアーズは11%増えた。

電話会見でローランド・ブッシュ社長は、コロナからの回復やデジタル化の勢いは続くとしながらも「現在、鉄や樹脂、物流で需給が逼迫してきている。今後、個別の製品で生産への影響や出荷遅れが生じるかもしれない」と述べた。

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