英のオミクロン型、新たに90件 重症化が焦点に
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【ロンドン=佐竹実】英国の保健安全局は6日、新型コロナ ウイルスの変異型「オミクロン型」を新たに90件確認したと発表した。合計で336件となった。いまのところ無症状や軽症が目立つが、市中感染が広がる中で今後どれだけ重症者が増えるかが焦点となる。
英国では6日に約5万件の新型コロナの陽性者が出た。人口が2倍の日本ならば1日10万人が新規感染している計算でほとんどがデルタ型だ。ただ、ワクチン接種が進んだことで死者や重症者は大きく増えておらず、現時点ではコロナとの共生路線を変えていない。
オミクロン型は感染が急速に広まれば重症者が出る可能性もある。英政府は7日から12歳以上の入国者については陰性証明の提出を求めるなど規制を強化している。
欧州連合(EU)の専門機関である欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、6日時点で18カ国で212件のオミクロン型を確認した。症状が分かるケースでは全てが無症状か軽症で、死者の報告はない。世界では47カ国・地域で905件を確認した。