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トルコ・アルメニアが13年ぶり首脳会談 正常化に期待

【イスタンブール=木寺もも子】トルコのエルドアン大統領とアルメニアのパシニャン首相は6日、訪問先のプラハで会談した。両国は、歴史認識や近隣国アゼルバイジャンとの紛争を巡る対立で事実上、国交がない。13年ぶりの首脳会談で関係正常化に向けた交渉の進展が期待される。

両首脳は欧州や近隣国の首脳が集った欧州政治共同体(EPC)の初会合後、個別に会談した。会談に先立ち、アゼルバイジャンのアリエフ大統領らも交えて非公式に会話する場面もみられた。

記者会見したエルドアン氏は、アルメニアがアゼルバイジャンとの平和条約を締結すればトルコもアルメニアと国交を正常化できるとの認識を示した。

トルコはアルメニアが1991年に旧ソ連から独立した際、国家承認した。その後、アルメニアがアゼルバイジャン領のナゴルノカラバフを占領すると、トルコは「兄弟国」とみなすアゼルバイジャンへの連帯を示すため、93年に国境を封鎖した。

ナゴルノカラバフを巡る2020年の軍事紛争でアゼルバイジャンが事実上、アルメニアに勝利したことで、アゼルバイジャンはトルコ・アルメニアの関係正常化への反対を取り下げた。内陸国アルメニアにも苦しい経済の活性化につなげる思惑があり、今年1月になってロシアの仲介で正常化交渉が始まっていた。

ただ、両国間には根深い歴史対立が横たわる。第1次世界大戦中にオスマン帝国で起きたアルメニア系住民の殺害について、アルメニアは150万人が犠牲になった「ジェノサイド(特定集団を滅ぼすための大虐殺)」だったと主張する。トルコは強制移住や戦闘で死者は出たものの、ジェノサイドはなかったとの立場だ。

アルメニア国民が反発する可能性もある。9月にはアゼルバイジャンと国境地帯で再び大規模な軍事衝突が起き、両軍で計200人以上が死亡した。軍事的に劣勢のアルメニアでは、アゼルバイジャンと平和条約を結ぶという情報が流れると、パシニャン氏の退陣を求めるデモが起きた。

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