三菱自動車、欧州でコルト10年ぶり復活 トルコで生産

【フランクフルト支局】三菱自動車は2023年秋に欧州で新しい小型車「コルト」を販売すると発表した。三菱自は12年、経営不振を理由に欧州生産から撤退していた。新しいコルトは仏ルノーなどが運営するトルコ北西部の工場で生産する。欧州で「コンパクトカーブーム」を生んだコルトが10年ぶりに復活することになる。
新型コルトは5ドアハッチバック車で、ハイブリッド(HV)などをそろえる。三菱自は23年秋から欧州で新型コルトに加え、小型SUV「ASX(日本名はRVR)」の新型車の販売を始める。
新型コルトを生産するのは、ルノーとトルコ・オヤクが運営するトルコ北西部ブルサにある工場。三菱自とルノー、日産の3社連合(アライアンス)が共用する新プラットフォーム「CMF-B」を使い、車台などを生産する。
三菱自はオランダ子会社のネザーランズ・カー(ネッドカー)で欧州市場向けの車を生産してきたが、慢性的な赤字から12年に撤退を決めた。欧州でのコルトの人気は根強く、ドイツでは1978年の販売以来、累計で50万台を売り上げた。