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プーチン氏、天然ガスの供給増を示唆 新パイプラインで

(更新)

【モスクワ=桑本太】ロシアのプーチン大統領は6日、天然ガスの新パイプライン「ノルドストリーム2」について、早期操業に取り組む考えを示唆した。価格高騰で需要が高まる欧州やアジアへの天然ガス供給について、要請次第で供給増に応じる姿勢も示した。政府首脳らからも、高騰するガス市場の安定化に向けた取り組みや発言が相次いだ。

プーチン大統領は同日開いたエネルギー関連の会議で「(ロシア国営のエネルギー企業である)ガスプロムが新しいシステム(ガス管)を使うことで大幅に安くガスを供給できる」と語り、9月に敷設工事を完了して操業準備を進めているノルドストリーム2の早期稼働による利点を強調した。

ロシアからドイツに天然ガスを運ぶノルドストリーム2について、プーチン大統領は輸送能力向上などで従来のパイプラインに比べて低コストで供給できるほか、「新しい機器の導入で、より少ない二酸化炭素(CO2)排出量でより多くを供給できる」と環境への配慮を強調した。ノルドストリーム2は米国や欧州の一部の国が欧州でのロシアの影響力が強まるとして稼働に反対してきた。

プーチン大統領はまた「ロシアはアジアや欧州へのガス供給の義務を果たしてきた」と述べた。現在のペースで供給が進めば、2021年の欧州への供給量が過去最高を更新するとの見通しを示した。ウクライナを経由したガス供給については、「(今年の契約分に比べ)8%以上上回っている」とし、十分にガス供給の義務を果たしているとした。

タス通信によると、ノワク副首相は同日の会議で、欧州へのガス供給手段について、ノルドストリーム2に加え、ガスプロムが運営するロシア国内の商品取引所の活用についても期待を寄せた。足元の天然ガス価格の上昇について投機マネーが流入していると指摘した上で、ガスプロムの取引システムを使うことで「少ない取引量であれば、投機的な影響は抑制できる」と語った。

ノワク副首相はまた、ノルドストリーム2の操業について、操業開始に向けた欧州側の早期の承認を求めた。

ロシア国営石油ロスネフチのセチン社長は同日、欧州のガス価格の安定化に向けた方法の一つとして、同社が保有するガス資源のうち、100億立方メートルのガスを欧州に輸出する実験的なプロジェクトを進めることができると述べた。インタファクス通信が伝えた。

天然ガス価格は高騰が続いている。欧州では指標価格のオランダTTFが10月に入り1メガワット時あたり初めて100ユーロ(約1.3万円)を上回り、過去最高値を更新した。

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