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英首相「移民より投資を」 人手不足、規制緩和に慎重

【マンチェスター(英中部)=中島裕介】ジョンソン英首相は6日、与党・保守党の党大会の演説でトラック運転手やサービス業などで起きている人手不足問題の解決策について、経済界が望む移民の流入規制の緩和に否定的な見解を示した。ジョンソン氏は「移民という昔ながらの手段に手を出すことが解決策ではない」と強調し、企業に雇用や設備への投資拡充を求めた。

足元で改善しつつあるものの、英国では9月の下旬から全土のガソリンスタンドでガソリンがなくなり、各地で大渋滞が発生した。燃料を運ぶタンクローリーの運転手不足が直接の原因で、欧州連合(EU)離脱に伴い移民の受け入れルールを厳しくしたのが一因とされている。

トラック運転手以外でも飲食店などのサービス業で労働者不足が発生しており、複数の英経済団体が移民受け入れルールの緩和を求めている。

ただジョンソン氏は演説で、離脱前の制約のない移民受け入れルールに戻ることはないと強調。移民の流入管理をなくせば「低賃金で低成長、低いスキルで低い生産性」の経済に戻ると訴えた。そのうえで「管理された移民制度」で高度人材を受け入れ、足りない労働力は英国人の人材や設備への投資で補うべきだとの考えを示した。

主に東欧からの移民により英国人の雇用が奪われたとして、ジョンソン氏の支持者はEU離脱で獲得した移民規制を強く支持する。英政府は約5000人を対象にしたトラック運転手向けの短期ビザの発行や英軍数百人の投入などで、人手不足問題の解消を図るが、運転手だけで10万人の不足が指摘される。ジョンソン氏の方針には経済界の反発も予想される。

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