/

アフガン空港、トルコ・カタール運営案 タリバンと協議

【イスタンブール=木寺もも子】イスラム主義組織タリバンは制圧したアフガニスタンの首都カブールの空港を巡り、トルコとカタールによる共同運営案を軸に関係国と協議に入った。実現すれば出入国のルートが確保されてアフガンの孤立が避けられるが、双方の主張の隔たりも残っており予断を許さない。

タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は6日、自身のツイッターで、タリバンの「暫定航空相」を含む高官が在カブールのトルコ大使と空港運営などを話し合ったと投稿した。ブリンケン米国務長官も3日「空港の再開・運営に向けてカタール、トルコと緊密に動いている」と述べた。

トルコのチャブシオール外相は7日、地元テレビでトルコとカタールの専門家チームがカブールに入り空港内で業務にあたっていると語った。破壊された空港施設は一部が復旧したもようだ。アフガンのアリアナ・アフガン航空は5日までに国内線の運航を再開した。

国土の4分の3を山岳地帯が占めるアフガンでカブールの空港は国外退避をめざすアフガン人らだけでなく、援助物資を受け入れるタリバン政権にも不可欠な交通インフラになる。

空港はこれまで米軍など北大西洋条約機構(NATO)が警備を担当していた。米軍が撤収を表明後、トルコが単独で任務を引き継ぐと名のりをあげた。

イスラム主義を掲げるトルコのエルドアン政権はタリバンとも対話ルートを持つ。空港運営に関与し、安全保障や人権問題で対立する米欧と関係改善にもつなげる思惑がある。トルコ国内に逃れたアフガン難民を空路で送還するルートを確保する計算も働く。

溝も残る。タリバンはNATO加盟国のトルコ軍駐留を認めず8月末までに撤収しているが、空港の運営や利用には危険が伴う。

カブール空港では過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力の「イスラム国ホラサン州」(IS-K)が8月26日に自爆テロを起こし、100人以上が死亡した。タリバンは自身が警備を担うとしているが、ロイター通信によると、トルコは自前の部隊が保安を担当すると主張したもようだ。

中東専門ニュースサイト「ミドル・イースト・アイ」は8月末、トルコ軍出身者らで構成する同国の民間軍事会社が警備を担い、かわりにトルコがタリバン政権を承認するなどの案を協議していると報じた。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン