英中銀、デジタル通貨の発行検討 20年代後半にも - 日本経済新聞
/

英中銀、デジタル通貨の発行検討 20年代後半にも

【ロンドン=大西康平】英イングランド銀行(中央銀行)と財務省は6日、2020年代後半にも中央銀行デジタル通貨(CBDC)の「デジタルポンド」を発行する可能性があると発表した。決済インフラの設計や実験を進めて慎重に検討する。社会のデジタル化が進む中で、決済手段の安定性や利便性の改善に向けて準備を進める考えだ。

23〜25年をめどに、デジタルポンドのインフラ設計や実証実験を進める。試作品を検証したうえで、早ければ20年代後半に発行の是非を決める方針だ。

イングランド銀行のシステムに基づいて、民間企業が「デジタルウォレット(電子財布)」でデジタルポンドを提供し、利用者がスマートフォンなどを使って利用できる仕組みとする。イングランド銀行はプライバシーに配慮し、個人情報にアクセスできないようにする。

個人や企業が日常的な支払いに使うことを想定し、同額の現金と交換ができるほか、残高に利息がつかないようにする。銀行預金からデジタルポンドへの急速な資金流出を防ぐために、保有できる金額には当初制限をかける方針だ。

イングランド銀行のベイリー総裁は「(デジタル通貨の発行は)多くの影響が考えられるため、慎重に検討する必要がある」とコメントした。英ハント財務相も「金融安定性を守ることを常に確認しながら、どのような導入が可能かをまず調査したい」とした。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません