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英「22年末までに世界でワクチン接種を」 G7で議題に

(更新)
ジョンソン英首相は英アストラゼネカ製ワクチンの2回目の接種を終えた(3日、ロンドンにて)=AP

【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は5日、11日から同国で始まる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で2022年末までの全世界での新型コロナウイルスワクチン接種を議題にすると表明した。各国指導者に協力を呼びかけ、具体的な取り組みにつなげる。新型コロナの新たな変異ウイルスや未知の感染症が広がる前に発見する国際的な監視網づくりも提唱する。英首相官邸が明らかにした。

G7サミットは11~13日に英南西部コーンウォールで開く。日本からは菅義偉首相が出席する。韓国やオーストラリア、南アフリカの首脳もゲスト国として出席。インドのモディ首相もオンラインで出席する見通しだ。

世界各国ではコロナワクチンの接種が進んでいるが、地域間の進捗の格差が広がりそれが経済再生の差にもなっている。「アワー・ワールド・イン・データ」の直近の統計では1回以上接種を受けた人口比率は接種が進むイスラエルや英国で6割前後なのに対し、アジアは6%、アフリカは2%にとどまる。

一方で先進国に対するワクチンの買い占めや囲い込みの批判も強い。英国自身はワクチンの寄付の具体的な支援方針を明示していない。このため英国は余剰のワクチンの他国への直接寄付や、途上国にワクチンを配る国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」に提供する計画を示す見通しだ。

G7サミットでも参加国に、こうした支援を進めるよう呼びかける。ジョンソン氏は22年末までの全人口へのワクチン接種について「コロナの流行を永久に終わらせるため」と説明する見通し。ワクチン外交を進める中国やロシアを、G7で結束してけん制する狙いもあるとみられる。

新たな変異ウイルスや未知の感染症の監視網については「グローバル・パンデミック・レーダー」と称する新たな枠組みの創設への支持を求める。詳細は明らかになっていない。変異ウイルスの感染がごく小規模なうちに発見して感染拡大を抑え込んだり、集めたウイルス情報を新たなワクチン開発に生かしたりするのが目的となりそうだ。

3~4日に行われたG7保健相会合でも新型コロナの新たな変異ウイルスと未知の感染症の双方への対応を確認。新たなウイルスへの世界的な監視網の整備や、新薬開発から実用化までの期間を短縮するための臨床試験の国際協力などで合意した。

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